もこのこゲームぽっけと

ポケットのなかみはいつだってゲームでいっぱい

悪の教典

いま、この本を読んでいるのですがひどくおそろしい。

悪の教典 上巻」です。
主人公は、生徒たちにも信頼が厚く人気の、表向きは完璧な教師。蓮実聖司というすてきな名前です。生徒たちには「ハスミン」の愛称でしたしまれているよ!
しかし実は自分の目的のためには手段を選ばない殺人鬼だった…。というようなお話です。
まだ上巻の途中までしか読んでないけど、ひじょうにおそろしい。ひとりで夜中に読んでいるとさらに。おそろしくてねむれない。
担任クラスを受け持ったときの感想が、「これで自分の王国を作れる!」だからね。おまえの王国かよと。建設するのかと。しかも完全な打算によりお気に入りの生徒は選び放題!ハスミンのやりたい放題王国建設された!
そしてその王国をおびやかすものたちはすべて排除するという…。生徒たちや他の教師たちのことは将棋の駒としか思ってないんですって。こわいね!
しかし学校内好きな先生ランキングではダントツの1位なんだそうですよ。そして生徒に退屈させない、リズミカルでテンポのよい授業をくりひろげる。ブレイクダンスもできちゃうのね。
そんな先生がそのじつはこころないてんしというね。でもケフカのほうが裏表ない完全悪だったからそっちのほうがまだいいのかも。
ハスミンがやっていることは、さすがにやりすぎなのではと思う反面、これはやられてもしょうがないんじゃないかと思える部分もかなりあります。
ハスミンに感情移入している自分の中の悪に正面から向き合わされるかんじがなんだかひじょうにこころおだやかでなくなる。危険な本ですよこれは。しかしものすごくおもしろいのも事実。
とても分厚い本でしかも上下巻なのですが、これは最後まで読めるだろうと思います。